「偏差値40から70にあげて難関大学合格」の数字トリック
最近東大生のテレビ出演が増えてきましたね。同じ大学生からすると刺激をもらえるので、頑張ってほしいですね。
そんな東大生や京大生など難関大学に通っている人の中に、「1年で偏差値40から70にあげて難関○○大学合格!」(この偏差値の数字はテレビで見た例です。)というのを時々テレビで見ないですか?それもかなり名の知れた難関大学の合格を。これは本当にすごいです。「自分も頑張れば...」と思ったりします。
しかしこれ...
騙されてはいけません‼
確かに書いてあることは事実です。
じゃあ騙されてはいけないとはどうゆう事なんだ。
これはあくまでも一つの例ですが、その人がどの模試の偏差値を上げたのかにあります。
おそらくほとんどの人は自分の偏差値を模試の結果で把握していると思います。
その模試と言ってもいろんな種類があります。特に東大や京大などの難関大学はそれぞえに大学独自の模試が設けられるほどです。これらの模試は、普通の全国模試と違って、全国の東大志望や京大志望をしている猛者たちが受験するのです。そうなると必然的に全国でもトップクラスの学力の人たちしか受験していないので、超難しい問題にもかかわらず、平均点がそこそこの点となり、自分の偏差値がいつもの模試よりも下がってしまうという訳なんです。テレビで取り上げられるような「1年で偏差値40から70にあげて東大合格!」というのはこの模試においての偏差値であることが多いです。
ここで一旦「1年で偏差値40から70にあげて東大合格!」の意味を冷静になって考えてみましょう。
この偏差値は東大の個別の模試でも数字。
この個別の模試は全国のトップレベルの学力をもつ人たちが受験する模試。
「1年で」ってことはこのトップレベルの模試を高校2年生の段階で受けている。
その段階でその模試で、偏差値40を取れる学力レベルはある。
おそらく僕が今通っている大学を受験する時にこの模試を受けたら、良くても偏差値45であると思う。
すなわち、2年生の段階ですでに、なかなかの学力があった!!
確かにここから偏差値30を上げたことは本当にすごいです。ものすごく努力した結果だと思います。けどこういう人たちのほとんどはスタートの時点でかなり前に行っていることが多いのです。
この数字に騙される人が僕の学校でも多くいました。僕も騙されていました。テレビや本で書いてあるので正しい情報であるとは思いますが、すべてを鵜呑みにせずに少しでも情報を疑った方が今後のためにいいと思いますね。
それでは。